(厚狭方面)⇐厚狭駅 湯ノ峠駅⇒(長門市方面)
この信号場について
鴨ノ庄(かものしょう)信号場は、JR西日本 美祢線の厚狭駅―湯ノ峠駅間にある単線行き違い用の信号場です。
1969(昭和44)年、伊佐地区の石灰石や大嶺炭田の石炭を満載した千トン級貨物列車の行き違いをさばくために開設されました。副本線(待避線)の有効長は約300 mで、当時の長編成列車に対応できる規模です。
しかし1998年に宇部港駅向け石灰石列車が廃止され、2013年の豪雨災害で炭酸カルシウム・フライアッシュ輸送も終了すると、当初の目的であった長大貨物列車の交換という役割は失われました。
現在(2023年時点)、定期旅客列車同士の交換設定はなく、旅客列車は全て通過扱い。信号場としての役目は完全に失われていましたが、信号システムの改修を避ける意図からか配線はすべて健在で、両方向とも左側通行を維持しています。
線路脇には二階建てコンクリート造の操作室が残りますが、ポイントと信号の切替えは現在遠隔で行われているようです。
各部資料写真
信号扱所の外観を中心に掲載します。
- (2023年6月)
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- (2023年6月)
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