この車両について
[山梨交通]キュービック リフト車(U-LV224K・自社導入)
山梨交通のいすゞ キュービック〈U-LV224K・リフト車〉は、1990年代前半に山梨県の補助を受けて導入された、車いす対応のリフト付きツーステップバスです。当時はノンステップ車がまだ高価だったため、ツーステップ車に油圧リフトを組み込む方式が現実的なバリアフリー手段とされていました。
同社がこの時期に導入した大型バスには、前タイヤハウスと前扉の間隔を約10 cm詰めたショートオーバーハング仕様が採用されており、本車も例外ではありません。
この設計により、甲府市中心部の狭い交差点でも取り回しがしやすくなっているものと思われます。
2000年代に入ると、ノンステップ車やワンステップ車が急速に普及し、構造が複雑で手間のかかるリフトは次第に使用停止となりました。
それでも本型式は一般のツーステップ車として伊勢町営業所各路線で活躍を続け、最後に残ったC654が2023年3月の車検満了をもって除籍。約30年間にわたる甲府での活躍に幕を下ろしました。
型式写真
C654号車(1995年式・伊勢町営業所)
本車は前面のうしろのりの板がCCMなどと同じ小型のものとなっているのが特徴。
- C654号車(2021年2月撮影)
- C654号車(2021年2月撮影)
- C654号車(2021年2月撮影)
- C654号車(2021年2月撮影)
各部資料写真
側面
- C654号車(2021年2月撮影)
- C654号車(2021年2月撮影)
- C654号車(2021年2月撮影)
屋根
- C654号車(2021年2月撮影)
- C654号車(2021年2月撮影)
灯火類
前後にマーカーランプが装備されており、夜間は点灯する。
- C654号車(2021年2月撮影)
- C654号車の側面幕(2021年2月撮影)