[広島電鉄]570形582号

(2021年10月)

この車両について

【広島電鉄 570形】

広島電鉄570形は、1924（大正13）年に神戸市電500形「J車」として製造された、全長13 m級の大型ボギー車です。神戸市電の全廃に伴い、1971年に570形として広島に移籍し、半世紀以上にわたって広島の地で活躍を続けています。

神戸市電時代の車体更新によって、当初の3扉スタイルから前中2扉のワンマン仕様へと改造されており、広電への入線時には塗装もほぼそのままに、最小限の整備で営業運転を開始しています。

570形は17両が広島入りしましたが、冷房改造を受けたのは582・584・587の3両のみ。冷房化に際しては三菱電機製CU-77形クーラーを搭載し、パンタグラフを挟んで反対側にSIVを積んだ広電冷改車の一般的な構成を取っています。

冷房改造を受けなかった他の車両は1990年代までに全廃され、2000年代に入ってから584・587も引退。現在、582号はこの形式唯一の生き残りとして稼働を続けており、広島電鉄における動態保存車的な存在となっています。

2021年、移籍50周年を記念し、「リバイバル神戸」として神戸市電時代のワンマンカーを偲ばせる橙色帯が期間限定で復活しました。

運用について

通常は平日朝夕の通勤時間帯を中心に1･3･5号線などで運用されています。

型式写真

各部資料写真

前面

側面

側面細部

ドア周り

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