この車両について
【広島電鉄 650形】
広島電鉄650形は、1942(昭和17)年に木南車輌製造で5両が製造された全長約12.4 m級の半鋼製ボギー車です。
登場後まもなく、1945年8月6日の原爆投下で5両すべてが被災しました。それでも翌年までに4両が復旧し、以来80年にわたって広島の街とともに歩み続けている姿から「被爆電車」の象徴として全国に知られています。
1975年にはワンマン化改造が実施され、後部扉の閉鎖・座席延長といったレイアウト変更が行われましたが、登場時の3ドアの外観を維持しています。
1982年には内装の改修と同時に大型電動方向幕への改造、1986年には三菱電機CU-77Aにより冷房改造が施されました。
集電装置はビューゲル→Zパンタグラフを経て、2022年までに現存3両すべてがシングルアームパンタグラフ化されるなど、時代に合わせたアップデートが続けられてきました。
2025年現在は3両が在籍し、651,652号は平日朝の通勤時間帯を中心に1・3・5・7号線などで運用されています。
653号は昭和20年当時の塗装に復刻されて貸切専用車となり、8月6日の恒例運行や平和学習向け貸切運転など、車両そのものが「走る史料」として活用されています。
型式写真
651号
- (2015年8月)
- (2016年3月)
- (2016年3月)
652号
- (2016年3月)
- (2015年8月)
653号
- 貸切運行時の姿(2015年7月)
- 貸切運行時の姿(2015年7月)
- 貸切運行時の姿(2015年7月)
- 貸切運行時の姿(2015年7月)
各部資料写真
前面(正面)
- 651号(2021年1月)
- 653号(2015年7月)
- 653号(2015年7月)
前面(そのほかの角度)
- 651号(2015年8月)
- 651号(2016年3月)
- 653号(2015年7月)
- 653号(2015年7月)
- 653号(2015年7月)
- 653号(2015年7月)
- 651号(2016年3月)
- 653号(2015年7月)
- 653号(2015年7月)
側面
- 653号(2015年7月)
台車
- 653号(2015年7月)