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[広島電鉄]650形「被爆電車」

広島電鉄650形 651号車 7号系統広電前行き 千田車庫付近にて 2016年3月撮影。

(2016年3月)

この車両について

【広島電鉄 650形】

広島電鉄650形は、1942(昭和17)年に木南車輌製造で5両が製造された全長約12.4 m級の半鋼製ボギー車です。
登場後まもなく、1945年8月6日の原爆投下で5両すべてが被災しました。それでも翌年までに4両が復旧し、以来80年にわたって広島の街とともに歩み続けている姿から「被爆電車」の象徴として全国に知られています。

1975年にはワンマン化改造が実施され、後部扉の閉鎖・座席延長といったレイアウト変更が行われましたが、登場時の3ドアの外観を維持しています。
1982年には内装の改修と同時に大型電動方向幕への改造、1986年には三菱電機CU-77Aにより冷房改造が施されました。

集電装置はビューゲル→Zパンタグラフを経て、2022年までに現存3両すべてがシングルアームパンタグラフ化されるなど、時代に合わせたアップデートが続けられてきました。

2025年現在は3両が在籍し、651,652号は平日朝の通勤時間帯を中心に1・3・5・7号線などで運用されています。
653号は昭和20年当時の塗装に復刻されて貸切専用車となり、8月6日の恒例運行や平和学習向け貸切運転など、車両そのものが「走る史料」として活用されています。

型式写真

651号

652号

653号

各部資料写真

前面(正面)

前面(そのほかの角度)

 

側面

台車

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