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[広島電鉄]700形

広島電鉄700形 701号車 5号系統広島港行き 猿猴橋町付近にて 2021年03月撮影。

701号車(2021年3月)

この車両について

【広島電鉄 700形】

1982年にデビューした700形は、550形以来27年ぶりに市内線用として新造された大型ボギー単車です。1980年に試作製造された3車体連接の3500形で得た知見を活かし、13.5 m の全金属車体に大型一枚窓+前中2扉という当時としては先進的な「軽快電車」スタイルを採用。しかしながら、初期製造車は軽快電車3500形のようなカルダン駆動方式とはならず、従来通りの吊り掛け駆動方式となっています。
冷房は新造時から完備しており、市内線では初の新製冷房車となっています。

1985年までに全11両が製造され、仕様の違いにより以下の3グループに大別されます

グループ 車号 製造年 駆動方式/台車 特徴
1次車 701-704 1982 吊掛け/NK201 750形の機器流用。方向幕は小型。
2次車 705-707 1983 吊掛け/NK201 方向幕拡大・ブレーキ灯新設。
3次車(710番台) 711-714 1985 平行カルダン/FS-85 カルダン駆動化で騒音低減と加速向上を図った
実質別形式。

その後、2010年代より冷房装置の更新が進められています。
また、2022年から順次集電装置がシングルアームパンタグラフに換装されています。

運用について

千田と江波に配置があり、千田所属車は1・3・5・7号線、江波所属車は6・8号線で主に運用されています。

型式写真

1次車(701-704)

2次車(705-707)

3次車(711-714)

各部資料写真

前面

屋根(パンタグラフ、冷房装置換装前)

参考文献

「新車ガイド2 路面電車にまたニューフェイス 広島電鉄に700形登場」『鉄道ファン』1982年9月号(通巻257号)、交友社、1982年9月、pp.82-86.

「シリーズ:路面電車を訪ねて20 広島電鉄 Part2」『鉄道ファン』1989年3月号(通巻335号)、交友社、1989年3月、pp.101-110.

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