PR

[広島電鉄]900形

広島電鉄900形 913号 8号線江波行き 江波付近にて 2021年01月撮影。

913号(2021年1月)

この車両について

【広島電鉄 900形】

広島電鉄900形は、1969年(昭和44年)に大阪市電2601形14両(901–914)を譲り受け、市内線初の本格ワンマン車として導入されました。

前身の大阪市電2601形は、1955年(昭和30年)から1961年(昭和36年)にかけて114両が製造された車体更新車で、当時最新鋭だった高性能車3001形のボディと旧型車の足まわりを組み合わせたことが特徴です。
そのため近代的な車体に対し、やや古風なブリル77E台車を履いている点がこの形式の個性となっています。

大阪市電時代に14両がワンマンカーへと改造され、そのグループがそのまま広島電鉄に移籍しました。

広島電鉄移籍後は1980年代に9両が三菱電機製CU-77形冷房装置を搭載する改造を受け、その際に主電動機も38 kW×2から45 kW×2へ換装されています。(当時廃車が進んでいた元神戸市電570形の機器を流用したとみられます。)

冷房改造後は、元京都市電の旧型車両とともに日中も高い稼働率で活躍を続けていましたが、2015年以降に1000形 “GREEN MOVER LEX” が増備されると廃車が進み、2020年以降は913号ただ一両が籍を残すのみとなっています。

現在の運用について

最後の一両である913号は江波車庫に所属し、平日の朝夕ラッシュを中心に6・8号線で運用されています。

形式写真

各部資料写真

前面

側面

 

台車

屋根

参考文献

「シリーズ:路面電車を訪ねて20 広島電鉄 Part2」『鉄道ファン』1989年3月号(通巻335号)、交友社、1989年3月、pp.101-110.

 

タイトルとURLをコピーしました