この車両について
【35系通勤型気動車 キハ30 51 (美濃太田の保存車)】
キハ30は、国鉄通勤型気動車キハ35系の両運転台形式で、外吊り式の3扉とオールロングシートが特徴です。
1965年(昭和40年)に日本車輌で落成し、加古川気動車区に新製配置。加古川線や高砂線などで使用されていました。
1980年代半ばに亀山機関区⇒伊勢運転区へと転じ、JR東海へと承継。以後廃車まで参宮線や紀勢本線、名松線のローカル運用に就いていました。
JR東海での活躍は短く、1989年(平成元年)からキハ11の投入が進むと、キハ30は順次置き換えられました。
その後、51だけは美濃太田に車籍を残したまま留置され、2025年現在でもシートを掛けられた状態で留置されています。(車籍は2008年に抹消。)
JR承継後早期に廃車になった車両のため、後天的改造が少ないことが特徴で、無線アンテナやシールドビームを除くとほぼ原形と言えるでしょう。
各部資料写真
画像は全て2013年2月に撮影したものです。