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[京都市交通局]10系 前期車(1・2次車)

京都市交通局10系前期車 1106F(KS06) 2021年2月撮影

1106F(KS06) 2021年2月撮影

この車両について

【京都市交通局10系 前期車(1・2次車)】

京都市交通局10系は、地下鉄烏丸線の北大路~京都間開業に合わせて1981年に営業運転を開始した形式です。
前期車(1・2次車)は開業時に製造された1101F〜1109Fを指し、投入当初は4両編成で運用されました。
その後、竹田延伸と近鉄京都線直通開始を見据え、1988年に中間付随車2両を挿入して6両化されています。
付番は将来の8両化を想定し、末尾2桁が揃う体系(例:1801-1701-1601-1301-1201-1101)とされましたが、8両化は実現しませんでした。

前面は額縁スタイルを基調に、窓のない貫通扉をオフセット配置した特徴的な形をしています。
のちの後期車(3次車以降)では貫通扉に窓が設けられ、前頭部にもわずかな丸みが加わったため、印象が変わっています。

走行制御は電機子チョッパ(回生ブレーキ付き)で、VVVFが主流になる以前の都市型地下鉄として標準的な仕様でした。
21世紀に入ってからも、10系後期車のVVVF化や他都市のチョッパ車の置き換えが進む中で、前期車は公営地下鉄に残った最後の電機子チョッパ車として運用が続きました。

置き換えは2021年に登場した20系によって開始され、初期導入グループの最後の生き残りであった1108Fが2025年9月に営業運転を終了しました。
1101号車のみ竹田車両基地に留置(保存)されています(2025年10月時点)。

形式写真

東側

撮影:2025年8月

西側

撮影:2025年8月

各部資料写真

前頭部真横・台車

撮影:2025年8月

京都市交通局10系前期車 1108F(KS08) 屋根 2025年8月撮影

1108F(KS08) 1108号車

屋根

撮影:2025年8月

その他の写真は個別ページへ。

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