この車両について
【広島電鉄 1900形 (元京都市電)】
広島電鉄1900形は、1978年に路線廃止が迫っていた京都市電1900形を15両まるごと譲り受けて誕生した移籍系列です。
京都市交通局から譲渡されたこの形式、京都市電での登場時は1900形ではなく900形という形式でした。900形は間接制御車15両と直接制御車20両の全35両が製造され、京都市内で活躍を始めました。
この頃はドアは前後に1つずつ、前照灯も中央に一灯というスタイルでした。
その後市電ワンマン化の進展で900形を改造したワンマンカーを用意することになり、京都市電1900形が登場します。
直接制御車の中から16両が選ばれ、扉の移設及び前照灯の2灯化、ワンマンカーの行灯の設置などが行われ、随分と印象が変わりました。後期車からの改造かつ元番号+1000の車番を与えられたため、1915以前は欠番となっていましたが、これは後の広島電鉄への譲渡の際に1901からに揃えられています。
市電廃止後は事故廃車になった1両を除いて広島電鉄に譲渡されることになり、1980年代に冷房改造を初めとする各種の改造を受けながら京都市電時代のイメージを残して活躍中です。
冷房装置について
15両の所帯ながら、3種類の冷房のバリエーションが存在します。
車両 | 方式 |
---|---|
1901・1913 | CU-77集中型クーラー(富士電機製から換装・屋根上SIV搭載) |
1902-1904 | CU-127分散型クーラー。 |
1905-1912・1915 | CU-77集中型クーラー(富士電機製から換装・屋根上SIV非搭載) |
運用について
千田と江波に配置があり、千田所属車は1・3・5・7・9号線、江波所属車は6・8号線で主に運用されています。
旧型単車の中では高い稼働率を維持し、1000形 “GREEN MOVER LEX” 導入後も日中稼働がよく見られます。
型式写真
1901号(東山)
1902号(桃山)
- 1902号(2021年1月)
1903号(舞妓)
- 1904号(2015年7月)
1904号(かも川)
- 1904号(2014年7月)
- 1904号(2015年7月)
- 1904号(2015年8月)
- 1904号(2015年8月)
- 1904号(2016年3月)
1905号(比叡)
- 1905号(2015年8月)
- 1905号(2021年1月)
1906号(西陣)
- 1906号(2015年8月)
1907号(銀閣)
1908号(あらし山)
1909号(清水)
- 1909号(2014年7月)
- 1909号(2021年1月)
1910号(金閣)
- 1910号(2021年1月)
- 1910号(2016年3月)
1911号(祗園)
- 1911号(2021年10月)
1913号(嵯峨野)
- 1913号(2014年7月)
- 1913号(2016年3月)
1914号(平安)
1915号(鞍馬)
各部資料写真
前面
- 1901号(2015年7月)
- 1902号(2015年8月)
- 1905号(2015年8月)
- 1906号(2015年8月)
- 1908号(2015年8月)
- 1909号(2014年7月)
- 1909号(2015年7月)
- 1910号(2021年1月)
側面
- 1902号(2021年1月)
- 1905号(2021年1月)
- 1908号(2021年1月)
台車
- 1901号(2015年7月)
屋根
1901号(SIV搭載車・Zパンタグラフ時代)
- 1901号(2015年7月)
- 1901号(2015年7月)
- 1901号(2015年7月)
- 1901号(2015年7月)
1901号(SIV搭載車・シングルアームパンタグラフ時代)
- 1901号(2025年4月)
- 1901号(2025年4月)
- 1901号(2025年4月)
- 1901号(2025年4月)
- 1901号(2025年4月)
1907号(SIV非搭載車・シングルアームパンタグラフ時代)
- 1907号(2025年4月)
- 1907号(2025年4月)
- 1907号(2025年4月)
- 1907号(2025年4月)
- 1907号(2025年4月)
- 1907号(2025年4月)
- 1907号(2025年4月)
- 1907号(2025年4月)
1915号(SIV非搭載車・Zパンタグラフ時代)
- 1915号(2015年7月)
- 1915号(2015年7月)
クーラー
分散冷房
- 1904号(2015年8月)
- 1904号(2015年8月)