この車両について
【国鉄通勤型電車103系 クモハ103-18 (美濃太田の保存車)】
クモハ103-18は、1965年に東急車輛で製造された103系基本番台の制御電動車です。
新製配置は京浜東北線の蒲田電車区。2+6の8両編成の中間封じ込め先頭車として、スカイブルー(青22号)をまとって首都圏の通勤輸送を担いました。
1977年、中央西線に残る旧形国電の置き換えのため、ATC車の新製編成に押し出される形で神領区へ転属、
その後は冷房化を経て主に中央西線で使用されました。中央西線向け改造として前面デフロスタや助士席側ワイパーの増設、側面サボ受けの設置などが施されています。
JR東海への承継後、さらに以下のような変更が加えられています。
・外装をJR東海色に
・アコモデーションを211系相当のものに更新
・側ドアが205系タイプに交換
・妻面貫通扉が211系6000番台タイプに交換
・側面・妻面の二段窓がユニットサッシ(新製車とは異なるタイプ)に
・戸袋点検蓋が新設
JR東海での運用は1999年12月で終了し、2001年に廃車となりましたが、その後も岐阜県の美濃太田車両区で屋外留置中が続けられました。
2013年以降はビニールシートが掛けられているようで、2025年現在も美濃太田にて保管中です。
各部資料写真
前面
側面
妻面