この車両について
【スハ43系客車 オハフ46 2008・2009・2027 (美濃太田の保存車)】
スハ43系は、1951年から製造された、車体長20m級・鋼製3等客車の形式群です。
オハフ46は、製造時はスハ43を名乗っていましたが、10系客車との台車振替によりTR23台車を履きオハ47へ、その後緩急車化改造を受けてオハフ46へと改番されています。
電暖化改造および近代化改装による青15号への塗装変更は3両とも施工、1985年頃までは米原配置で北陸本線の普通列車などに使用されていたようです。
JR東海になってからは、飯田線のトロッコ列車”トロッコファミリー”の控車やSL列車の客車として活躍しましたが、2000年代前半には臨時運用も無くなり、美濃太田での留置が続きました。
リニア・鉄道館の収蔵候補から漏れたことから解体の対象となり、2013年に西浜松に陸送、その後同年中に解体されています。
各部資料写真
写真は全て2013年2月撮影
3両とも近代化改装車のため、車体は青15号、客窓は無塗装アルミサッシが本来の姿ですが、JR化後、レトロ要員となってからはサッシ含めてぶどう色に塗られています。
美濃太田留置末期は部品の欠損が酷く、ベンチレータ・尾灯・銘板・客用ドアなどが欠けていました。
オハフ46 2027
トロッコファミリーの控車として使用されていた車両で、妻面に転落防止用の柵が設けられているのが特徴。
トロッコファミリー時代にはテールマークもあったようです。
この車両の客扉は、鋼製+Hゴム支持のものになっています。
オハフ46 2008・2009
レトロ要員となってからは標記も昭和30年前後の仕様に戻されていました。
オハフ46 2008の木製客扉は、下部が朽ちていました。
オハフ46 2009も同じく木製客扉を備えていましたが、一部既に脱落していました。
(鉄製の乗降ステップも無くなっています。)
解体搬出される数年前からベンチレータが撤去されていたようです。
劣化したベンチレータから雨水が染み出して、車内の劣化が進んでしまったのかもしれませんね。
















