この車両について
【西武701系】
カルダン駆動の通勤量産車として1963年から製造が開始された。
701系はその後の西武3ドア通勤車の基本となる形式であり、後に701系のデザインを改良・継承して411系・801系・101系・3000系などが登場している。
台車は電動車と付随車(制御車)で異なっており、電動車は国鉄のDT21の同等品であるコイルばね台車FS342を装備した。一方の制御車は旧型車から流用したTR11Aを装備して登場したが、後年交換され101系などと同じ空気ばね台車FS072となっている。
冷房改造などを経て新宿線系統の主力車両として活躍したが、新2000系等の増備により廃車が進み、1997年に西武線からは姿を消した。
西武での活躍終了後、一部の車両は電動車の先頭車改造を行った上で地方私鉄4事業者(上信電鉄・総武流山電鉄・伊豆箱根鉄道・三岐鉄道)に移籍したが、2019年現在でも活躍を続けているのは三岐鉄道の801系・851系のみである。
【三岐鉄道801・851系】
1989年から1997年に掛けて4編成が譲渡された。譲渡に際して
・制御車の台車をFS072(空気ばね)からFS342(コイルばね)に交換した車両
・電動車の台車をFS342(コイルばね)からFS372(空気ばね)に交換した車両
が存在し、コイルばねの車両は801系、空気ばねの車両は851系と分類されている。
801系で統一された編成が2本(801F,803F)、851系で統一された編成が1本(851F)、801系の電動車と851系の制御車を組み合わせた編成が1本(805F)の陣容であったが、851Fについては2012年に起きた踏切事故により制御車のクハ1851が大破したため、部品取り用だった新101系の制御車をクハ1881として復活させ新編成を組んだ。
2018年に805Fが西武黄電カラーに、2019年に803Fが西武赤電カラーに復元された。
2019年現在4編成が在籍し、西武新101系の譲渡車である751系と共通に運用されている。
資料写真(801-805F)
側面真横(西側)
撮影日:2019年10月6日
側面真横(東側)
撮影日:2019年8月24日
側面真横(851F・東側)
撮影日:2018年12月2日
前面
撮影日:
2018年11月2日
2018年12月2日
妻面
撮影日:
2018年3月17日
2018年12月2日
2019年6月8日
側面ナナメ(東側)
撮影日:2018年12月2日
撮影日:2019年6月8日
側面ナナメ(西側)
撮影日:2019年6月8日
撮影日:2019年10月6日
台車
撮影日:2018年12月2日
床下(西側)
撮影日:2018年12月2日
車内
撮影日:2019年6月8日
写真は全てクモハ803にて撮影
各種標記・ステッカー
撮影日:2019年6月8日